ゴールドカードの入会審査基準

ゴールドカードの入会資格をめぐる近年の動向。また、ゴールドカード入会審査基準および利用可能枠(与信枠)を、年収、勤続年数、クレジットヒストリーの観点から解説。

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ゴールドカードの入会審査基準

ゴールドカード入会資格をめぐる動向

2000年代前半までのゴールドカードの標準的な入会基準は、「満30歳以上、年収500万円以上、勤続年数5年以上」でした。ところが、近年は、入会基準を従来のヤングゴールドカードの基準、すなわち対象年齢を25歳や20歳以上に引き下げ、年収基準を明記しないゴールドカードが増えています。

2008年現在、例えば、三井住友VISAゴールドカードの申込資格は「満30歳以上で、安定収入のある方※ゴールドカードとしての審査基準あり」、三井住友VISAプライムゴールドカードは「満20歳以上30歳未満で、ご本人に安定継続収入のある方」、JCBゴールドは「原則として20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方※ゴールドカードとしての審査基準あり」となっています。

れでは、年齢階層別の平均収入はどのくらいなのでしょうか。国税庁が公表する平成14年の「1年を通じて勤務した給与所得者」の統計によると、

20〜24歳の平均年収は259万円(男性275万円、女性244万円)
25〜29歳の平均年収は348万円(男性380万円、女性297万円)
30〜34歳の平均年収は419万円(男性469万円、女性310万円)
35〜39歳の平均年収は478万円(男性558万円、女性305万円)

となっています。

こうしてみると、そもそも「満30歳以上、年収500万円以上」という入会基準も、30〜34歳男性の平均年収よりを若干上回るにすぎないことが分かります。

さて、ゴールドカードの利用枠ですが、三井住友ゴールドカードが「70万〜200万円」(新規入会時)、三井住友プライムゴールドカードが「50万〜200万円」(新規入会時)、JCBゴールドは「50万〜300万円」と明記されており、いずれのカードも与信枠にかなりの幅をもたせています。

これは、年収があまり高くない方でも「ゴールド会員として受け入れますよ」というカード会社からのメッセージであると見て取れます。近年の空港ラウンジサービス拡大競争にみられるように、ゴールド会員向けサービスを充実させていくためにも、ゴールド会員数を伸ばし、ゴールドカード年会費による収入拡大を図りたいというカード会社の思惑があるようです。

この端的な例がJCBカードです。株式会社ジェーシービーは、2003年4月、同社のヤングゴールドカード「JCBネクサス」の新規会員募集を停止し、2003年5月より、「JCBゴールド」の入会申込資格を旧来の「年齢30歳以上、年収500万円以上で、勤続年数5年以上」から、旧「ネクサス」の基準である「年齢20歳以上で安定継続収入のある方」に落としています。その方が、業務合理化が進むと同時に、20代のヤングエグゼクティブからも通常のゴールド年会費収入が得られるというわけです。

このように、ゴールド会員数を伸ばしたいというカード発行会社の戦略上、現在、ゴールドカードの入会審査基準は明らかに低くなっています。

ゴールドカードの審査基準

年収だけでいえば、「年収300万円以上かつローン残高なし」の方なら、ゴールドカードの入会審査に通る可能性は十分あります。ただし、実際の審査では、年収以上に重要視される、以下のポイントがあります。

1.勤続年数(安定収入)

まず、年収よりも、勤続年数(安定収入の有無)が重要視されます。
勤務年数1年未満の方が、ゴールドカードの入会審査にパスすることは、以下のケース除き、まず不可能です。※学生の方は、申込自体が不可。

年会費2,000円クラスの格安ゴールドカードMUFGカードゴールドオリコPremium Gold iDセディナゴールドカードなど):審査基準は一般カードと同程度。「見込み年収200万円以上ローン残高なし」の新社会人の方であれば、勤続年数1年未満であっても、審査通過の可能はかなり高いです。

銀行系ヤングゴールドカード三井住友プライムゴールドカードUCヤングゴールドカードなど):審査基準は一般カードよりもやや高めですが、信用ある大手企業に入社した新社会人や新卒公務員の方ならば、勤続年数1年未満であっても、審査通過の可能性は十分にあります。

銀行系ゴールドカード:「勤続年数(自営の場合は営業年数)5年以上、年収500万円以上」が目安。ただし、外資系であるシティ ゴールドカードアメリカン・エキスプレス・カードの場合、年収400万円以上の安定収入が見込める方ならば、勤続年数5年未満であっても、審査通過は十分可能なようです。

2.クレジットヒストリー

クレジットカードを利用すると、支払開始後の「利用残高」(多いのは不利)、「返済状況」(債務支払い延滞の有無)、「入金状況(過去24カ月分)」などの「クレジットヒストリー」が、クレジットカード会社から(株)シー・アイ・シー(クレジットカード会社が加盟している個人信用情報機関)に提出され、記録されます。

「クレジットヒストリー」は、クレジットカードの入会審査の際に、必ず参照される重要な項目となっています。債務残高が多い、債務支払いの延滞がある、過去24カ月の入金状況に問題がある、過去6カ月以内のカード申込が多数、といったクレジットヒストリーがある場合は、かなり致命的なマイナス要因になります。

逆に、クレジットカードを支払いを滞ることなく、毎月コンスタントに使い続けることで積み上げられた、優良なクレジットヒストリーは、クレジットカード入会審査ならびに「更新判定」において有利に働きます。

とくに、クレジットカード発行元には、会員のカード利用明細や支払い状況の詳細が記録として残ります。一般カードの場合、新規入会時の与信枠は20〜30万円ですが、優良なクレジットヒストリーを積んでいくと、その会員の年収や利用状況(金額や毎月の返済額)に応じて、通常1年後には、与信枠はアップし始めます。順調にいけば、5年も経てば、与信枠100万円超にまでアップします。

与信枠100万円超となると、すでにゴールドカードの与信枠に相当します。

新規入会審査では厳しい銀行系ゴールドカード(三井住友カードやDCカードなど)であっても、それだけの与信枠を設定しているカード会員がゴールドカードへの切り替え(ランクアップ)を申請する場合ならば、年収400万円もあれば、ほぼ確実に審査通過すると思われます。ただし、他社借入ローン残高がある場合は難しくなりますが。

3.年収と利用可能枠

「年収」は、あくまでも自己申告であり、クレジットカード会社にとっては、裏付けを取ることが困難な属性です。とはいっても、クレジットカード会社は、申込人の「年齢」、「勤務先の事業規模」、「勤続年数」および「勤務形態」などから、大体の年収を推定することができます。

クレジットカード会社は、入会審査および利用可能枠決定において、年収だけでなく、家族構成やローン残高も加味し、

  利用可能枠(支払可能見込額)=年収−生活維持費(家族構成から推定)−債務残高

といった具合で、カード利用可能枠(与信枠)を決定します。

したがって、申告年収が低い場合、ゴールドカードへの新規入会がかなったとしても、新規入会時のカード利用可能枠は、当然低く設定されます。新規入会したゴールドカードの与信枠が、長年つきあってきた一般カードの与信枠よりも小さいということも当然起こります。

※長年付き合ってきた一般カードからゴールドカードへランクアップする場合は、新規入会扱いとはならないため、与信枠が下がることもありません。

年収300万円未満の方で、ゴールドカードを持ちたい!という方は、ゴールド審査通過のヒントをご覧ください。

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